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公開日:2026.07.21

更新日:2026.07.21

「第一志望ですか」の答え方決定版!嘘への罪悪感を消す伝え方とフェーズ別攻略法

「第一志望ですか」の答え方決定版!嘘への罪悪感を消す伝え方とフェーズ別攻略法

この記事で分かること

  • 「第一志望ですか?」への答え方は、選考フェーズ・志望度・業界カルチャーによって変わること
  • 面接官がこの質問をする3つの意図と、評価されるポイント
  • 一次・二次・最終面接それぞれに合った回答の「正解」
  • 状況別(本当に第一志望・第一志望群・他社が第一志望など)の回答テンプレート
  • 「第一志望群」で通過できる学生・できない学生の具体的な違い
  • 深掘り質問への対策と業界別の伝え方のコツ
  • 「第一志望と言うのは嘘では?」という罪悪感の正しい手放し方
  • 内定辞退にまつわるリスクと、トラブルを避ける伝え方

「第一志望ですか?」と聞かれたときの結論:状況別に答え方は変わる

就活の面接で「第一志望ですか?」と聞かれたとき、思わず「はい!」と即答したくなりますよね。でも正直なところ、本命が別にある場合に「第一志望です」と言い切るのは、少し気が引けてしまうものです。

そんな不安を感じているとしたら、まず一つ知っておいてほしいことがあります。この質問は「第一志望と答えるべきかどうか」という二択ではなく、選考フェーズ・自分の志望度・志望先の業界カルチャーによって、最適な答え方が変わるものなのです。

一次面接最終面接では、求められる熱意の伝え方がまったく異なります。IT系金融系では、「合理的な志望理由」への期待値も大きく違います。だから「どう答えるべきか」に悩むのは、ごく自然なことなんです。

まずは、大きく3つの状況別パターンから整理していきましょう。

面接で使われる回答パターンは大きく3つ

①「第一志望です」と答えるパターン
最もシンプルで、採用担当者に安心感を与えられる答え方です。実際に第一志望であれば、迷わずこれ一択でいいでしょう。一方で、万が一内定を辞退することになった場合、企業との関係が少し気まずくなるリスクもゼロではありません。

②「第一志望群です」と答えるパターン
複数社を並行して真剣に検討している方が使いやすい表現です。正直さと熱意を両立できますが、志望理由の根拠が薄いと「曖昧=やる気がない」と受け取られることもあります。後ほど詳しく解説する「受かる学生・落ちる学生の境界線」が、この答え方では特に重要になってきます。

③「他社と比較して検討中です」と答えるパターン
比較の軸を明確にしたうえで「御社が上位にあります」と伝えられれば、論理的な就活生として好印象を与えられることもあります。ただし、この答え方が通じやすいのはコンサルIT系など、合理性を評価する企業が中心です。

正直に言うと、最終面接で「他社と比較中です」って答えるのはかなりリスキーなんですよね。一次・二次面接ならまだ受け入れてもらえることが多いんですけど、役員面接でそれをやると「うちに来る気、あるの?」ってなっちゃうことが多くて。どの段階の面接なのかを意識するのが、本当に大切です!

迷ったら「志望度+ロジック」で考える

この質問に対して「熱意だけ」で押し切ろうとするのが、実は一番うまくいかないパターンです。面接官が本当に聞きたいのは「なぜ他社ではなくうちなのか」という、選択の根拠だからです。

回答を組み立てるときは、次の3つの軸を意識してみてください。

回答を組み立てる3つの軸

  • 志望度:正直にどのくらい志望しているか(無理に「第一志望」と言わなくても大丈夫です)
  • 企業選びの軸:自分がどんな基準で会社を選んでいるか
  • 他社比較:その軸で比べたとき、なぜこの企業が上位にくるのか

この3つが揃っていれば、「第一志望です」でも「第一志望群です」でも、面接官を納得させる回答になります。反対に、熱意だけ強くてロジックが伴わない答えは、どんな言い方をしても弱く聞こえてしまいます。

私がサポートしてきた学生さんの中で内定率が高かったのは、「第一志望です」と言い切る人よりも、「こういう軸で選んでいて、御社は〇〇の点で一番合っています」ってきちんと話せる人でしたね。言葉の強さより、理由の深さのほうがずっと大切なんですよ。

 

なぜ面接官は「第一志望ですか?」と聞くのか

答え方を考える前に、もう一つ押さえておきたいことがあります。それは、面接官がなぜこの質問をするのか、その意図を理解しておくことです。

「なんとなくプレッシャーを感じる質問だな」と思っている方も多いかもしれませんが、実はこの質問には面接官なりのはっきりした理由があります。その意図を先に知っておくだけで、答え方の方向性がずいぶん定まってきますよ。

入社意欲(内定辞退リスク)を確認するため

企業が新卒採用にかけるコストは、想像以上に大きなものです。一般社団法人 日本経済団体連合会「採用活動に関するアンケート」(2022年度)によれば、新卒採用にかかる費用は1人あたり平均93.6万円にのぼるとされています。選考・面接・内定通知まで進んで辞退されてしまうと、その費用がまるごと損失になってしまうわけです。

特に採用予定枠が2〜3名という中小企業では、1人の辞退が採用計画全体を狂わせることもあります。だからこそ企業は「内定を出したら、きちんと来てくれるか」を早い段階で見極めたいと考えているのです。

内定辞退って、企業側にとっては本当にダメージが大きいんですよ。特に地方の中小企業さんは「やっと採用できた!」と思ったら辞退されて、また一からやり直し…なんてことも珍しくなくて。だから「第一志望です」って言える学生は、それだけで他の候補者より有利になるのは正直あります。

企業理解と志望動機の深さを確認するため

「第一志望です!」と元気よく答えても、それだけでは評価につながりません。面接官が本当に見たいのは、その言葉の裏にある企業理解の深さです。

同じ「第一志望」でも、こんなに差が生まれます。

評価される答え方・されない答え方の差

  • ❌「御社の雰囲気が好きで、ぜひ働きたいです」
  • ✅「御社が注力している〇〇事業は、私が就活の軸に置く『課題解決型の営業』ができる環境だと感じ、第一志望にしています」

前者は「どこの会社にでも言えること」として流されがちですが、後者は企業研究と自分のキャリア観がしっかりリンクしており、面接官の印象に残ります。「第一志望」と言った後に深掘りされて詰まってしまうのが、最もマイナスなパターンです。

就活の軸とキャリア観の一貫性を見るため

面接官がこの質問で確かめたいもう一つのポイントが、「この学生の就活に一貫性があるか」という点です。

たとえば、メーカー志望と言いながら全業種バラバラに受けている場合、「何がしたいのかよく分からない学生」と映ることがあります。一方で「製品の企画から販売まで一貫して関われる環境を軸に、メーカーと一部のIT企業を比較しています」と言えれば、軸のある就活生として信頼感が増します。

企業が本当に知りたいのは「なぜ他社ではなく、うちなのか」という選択の根拠です。就活の軸と志望企業の特徴がしっかり結びついていれば、「第一志望群です」という答えでも十分に好印象を残せます。

「御社の社風が好きです」って言う学生さん、本当に多いんですよ。でも正直、それって他の会社にも言えますよね。「こういう仕事がしたくて、その点で御社が一番フィットしています」と言える学生は本当に強い。第一志望かどうかより、そっちのほうが面接官の心にずっと刺さります。

【面接フェーズ別】第一志望の答え方はここまで変わる


面接官の意図が分かったところで、次はフェーズごとの答え方を整理しておきましょう。

「第一志望ですか?」という質問、実は一次面接最終面接では”正解”がまったく異なります。フェーズを無視して同じ答え方をしてしまうのが、意外と多くの学生が陥りがちな失敗パターンです。段階ごとに「何が求められているか」を理解して、答え方を上手に使い分けていきましょう。

一次面接:熱意よりも志望理由の整合性が重要

一次面接は、まだ多くの学生を広く見ているスクリーニングの段階です。この時点では、「第一志望です」と言い切ることよりも、志望動機と就活の軸が一致しているかのほうが重視される傾向があります。

「絶対に第一志望です!」と感情的に押しても、裏付けとなる理由が薄ければ逆効果になることもあります。一次面接では、次のような落ち着いた答え方が安定しています。

一次面接で使いやすい答え方の例

  • 「現時点で非常に志望度が高い企業のひとつです。〇〇という点が自分の軸と合致しています」
  • 「御社の△△事業に強く惹かれており、第一志望群として選考を受けています」

熱意よりロジック。それが一次面接の基本スタンスです。

二次面接:志望度の高さを徐々に示す

二次面接は、ある程度絞り込まれた候補者を深掘りする段階です。一次面接と比べて、志望度の高さを少しずつ明確にしていくフェーズと考えると分かりやすいでしょう。

ここでは「第一志望群」という表現が最も使いやすく、評価につながりやすいと言われています。ただし、単に「第一志望群です」と言うだけでは物足りません。大切なのは企業比較ができているかどうかです。

たとえば、こんな伝え方が効果的です。

二次面接向け回答例
「現在は御社を含む3社を軸に選考を進めています。その中でも御社は〇〇の点で特に魅力を感じており、上位に位置づけています」

「他社と比べてこの会社のここが好き」と言える学生は、企業研究の深さ論理的な思考力を同時にアピールできます。

二次面接で「第一志望群です」って答える学生さんはけっこう多いんですけど、そのあとに比較の話ができるかどうかで印象がぜんぜん違うんですよね。「他社と比べてどこが違いますか?」って聞かれたとき答えられないと、一気に評価が下がっちゃう。準備してるかどうかが丸見えになるフェーズです。

最終面接(役員面接):基本は第一志望と断言

最終面接は、役員や社長が「この学生にうちに来てほしいか」を判断する場です。ここで求められるのは入社への覚悟明確な意思であり、曖昧な表現はリスクになります。

基本的には「第一志望です」と明言することをおすすめします。ただし、それだけで終わらせてはいけません。

最終面接向けの答え方の型
「はい、御社が第一志望です。〇〇という経験を通じて△△の仕事がしたいと感じており、その環境として御社が最も適していると確信しています。内定をいただけた際には、ぜひ入社させていただきたいと思っています」

「内定をいただけたら入社します」という意思まで添えられると、役員へのアピールとして非常に力強くなります。最終面接で「第一志望群のひとつです」と答えるのは、よほど企業カルチャーが合理性重視(IT系コンサル系)でない限り、避けたほうが無難です。

最終面接まで来て「まだ検討中です」って言っちゃう学生さん、たまにいるんですよ。正直さは大切なんですけど、役員の方は「うちに来る気があるのか」を確認したいわけで。ここはもう、覚悟を見せる場だと思ってください。迷っていても、「今この場では第一志望」くらいの気持ちで臨んでほしいですね。

【状況別】「第一志望ですか?」の回答テンプレート

フェーズ別の考え方が整理できたところで、いよいよ状況別の回答テンプレートをご紹介します。「どう答えればいいか分からない」という悩みが、ここで一気に解消できると思います。自分の状況に近いものをベースに、自分の言葉でアレンジして使ってみてください。

本当に第一志望の企業の場合

迷わず「第一志望です」と伝えてOKです。ただ、一言根拠を添えるだけで印象が格段に上がります。結論→理由→他社比較→入社意欲の順で話すのが基本の型です。

本当に第一志望の場合の回答例
「はい、御社が第一志望です。私は〇〇の仕事を通じて△△に貢献したいという軸で就活をしており、その観点で複数社を比較した結果、御社の□□という環境が最も自分に合っていると感じています。内定をいただけた際には、ぜひ入社させていただきたいと考えています」

「第一志望です」で終わらず、なぜ第一志望なのかの根拠まで語れると、面接官の納得感がまったく変わってきます。

第一志望群の企業の場合

「嘘はつきたくないけれど、熱意も伝えたい」という方に向いているのがこのパターンです。正直さと前向きさを両立できる、誠実な答え方といえます。

第一志望群の場合の回答例
「現在、御社を含む数社を第一志望群として選考を進めています。その中でも御社は〇〇という点で特に魅力を感じており、企業研究を重ねるほど志望度が上がっています。今日の面接を通じてさらに理解を深めたいと思っています」

ポイントは「御社への比較優位」を明示することです。「第一志望群のひとつ」で止めてしまうと曖昧に聞こえますが、「その中でも御社は〇〇」と続けることで、説得力がぐっと増します。

「第一志望群です」って答える学生さん、実はけっこう多いんですよ。でも面接官が一番気にするのは「なんでその群の中に入ってるの?」ってところなんです。そこをきちんと説明できる学生さんは、通過率が高い印象がありますね。

他社が第一志望の場合の答え方

正直に伝えながらも、評価を下げない言い方があります。大切なのは「この会社にも本気で興味がある」という姿勢を、同時に見せることです。

他社が第一志望の場合の回答例
「現時点では〇〇業界の別企業を第一志望としていますが、御社も非常に魅力を感じている企業のひとつです。特に△△という点は他社にはない強みだと感じており、ぜひ詳しくお話を伺いたいと考えてこの選考に臨んでいます」

「他社が第一志望です」とだけ言って終わるのは避けましょう。必ず「だからこそ御社にも本気で向き合っている」という気持ちを、セットで伝えることが重要です。

まだ志望順位が決まっていない場合

就活の序盤や、複数の業界を並行して見ているときは、就活の軸を中心に据えた答え方が最も安定します。

志望順位が未定の場合の回答例
「現在はまだ複数の企業・業界を並行して選考中であり、正直に申しますと順位はまだ定まっていません。ただ、私が軸としている〇〇という観点で見たとき、御社の△△という点は非常に魅力的に感じています。今回の選考を通じて理解を深め、入社後のイメージをしっかり持ちたいと思っています」

「まだ決まっていない」をそのまま伝えるのではなく、就活の軸との接点を必ず示すことで、誠実さと真剣さが同時に伝わります。特に一次面接で使いやすい答え方です。

「まだ決めてないです」って正直に言う学生さんも一定数いますが、それだけだと「うちに来る気あるの?」ってなっちゃう。「軸はこれで、御社はそこに合っています」って言えるかどうかが、通過できるかどうかの分かれ目だと思ってます。

「第一志望群です」と答えて受かる学生・落ちる学生の違い

ここまでで状況別の回答テンプレートを確認しました。続いては、特に使い方に注意が必要な「第一志望群」という答え方について、もう少し掘り下げておきます。

「第一志望群です」という言葉は、使い方次第で評価が大きく変わります。同じ言葉を使っても、通過する学生と落ちる学生の間には、はっきりとした差があるのです。その境界線を、具体的に見ていきましょう。

面接官が納得する「第一志望群」の条件

「第一志望群」で好印象を残せる学生には、共通した特徴があります。

面接官が納得する「第一志望群」の3条件

  • ① 企業選びの軸が明確である「なぜその会社群を選んでいるのか」に一本の筋が通っています。たとえば「消費財メーカーで商品企画に携わりたい」という軸があれば、同じ業界内で比較している理由が自然に説明できます。
  • ② 比較している企業が同じ業界・同じ職種に集中している「御社と〇〇社と△△社を比較しています」と言えたとき、その3社が同じ軸で並んでいるかどうかを面接官は必ず確認します。軸が揃っていれば「よく研究している」と伝わります。
  • ③ 志望理由が企業ごとに具体的である「御社の〇〇という点が特に魅力で、他社と比べても際立って感じています」という言い方ができる学生は、企業研究の深さが伝わり、評価が上がります。
受かる学生って、「第一志望群」って言いながらも「でも御社が一番です」って雰囲気が自然ににじみ出てるんですよね。言葉の選び方というより、準備の量が伝わってくる感じ。それが説得力につながってると思います。

志望度が低いと判断されるNG回答

一方、「第一志望群」という言葉が裏目に出るパターンも存在します。

「第一志望群」が裏目に出るNG回答パターン

  • なんとなく受けているのが伝わってしまう「なぜその会社を受けているのか」を聞かれたときに、「御社の説明会が印象的で…」「知名度があるので…」など、表面的な理由しか出てこないケースです。企業研究の浅さが一瞬で伝わってしまいます。
  • 比較している企業がバラバラすぎるメーカー・商社・IT・公務員を並行して受けている場合、「何がしたいのか分からない学生」と判断されることがあります。業界をまたぐ場合でも、軸でつながる説明ができなければマイナスになりやすいです。
  • 深掘り質問に答えられない「他社と比べて弊社のどこが優れていると思いますか?」と聞かれた瞬間に詰まってしまうと、「第一志望群」という言葉の信頼性ごと失ってしまいます。この深掘りへの準備が、通過の可否を分けると言っても過言ではありません。

あなたの回答は大丈夫?チェックリスト

面接本番の前に、以下の項目を確認してみてください。5つ中4つ以上に✅がつけば、「第一志望群」での通過が十分狙えるレベルです。

チェック項目 確認ポイント
☐ 就活の軸が言語化できている 「〇〇の仕事がしたい」と一文で言える
☐ 比較企業に一貫性がある 同じ軸で選んだ企業が並んでいる
☐ 志望企業ごとの「差分」を語れる 「他社と比べてここが違う」を説明できる
☐ 深掘り質問への回答を準備している 「なぜその業界?」「なぜ当社?」に答えられる
☐ 入社後のイメージが具体的にある 「入社したら〇〇に取り組みたい」と言える
正直に言うと、このチェックリストを全部埋められる学生は、「第一志望です」と言い切る学生と同じくらい通過率が高いです。結局、準備の質がすべてなんですよね。「第一志望か否か」より「どれだけ本気で考えてきたか」のほうが、面接官にはちゃんと伝わります。

「第一志望群」という言葉は、使い方を間違えれば「曖昧でやる気がない」という印象に変わります。でも正しく使えれば、誠実さと論理性を同時にアピールできる、強い武器になります。チェックリストで自分の準備状況を確かめてから、本番に臨みましょう。

必ず聞かれる深掘り質問と回答対策

「第一志望ですか?」という質問に答えた後、ほぼ確実に続く深掘り質問があります。ここで詰まってしまうと、せっかくの答えが台無しになってしまいます。よく聞かれる3つの質問を、回答例とともにしっかり対策しておきましょう。

「なぜ他社ではなく当社なのですか?」

面接官が最も聞きたい質問のひとつです。「御社が好きだから」「雰囲気が合いそうだから」という答えは、どの企業にも使い回せる表現として評価されにくい傾向があります。

効果的な答え方の型は、「他社との比較軸を明示したうえで、この会社が上回る理由を具体的に述べる」ことです。

「なぜ他社ではなく当社?」への回答例
「同じ〇〇業界の△△社と比較を進めてきました。両社ともに□□という点では共通していますが、御社は特に××という点で独自の強みを持っていると感じています。私が就活の軸としている『〜〜』という観点で見たとき、御社が最も合致していると判断しています」

「他社より御社のほうが〇〇」という比較の構造が見えると、企業研究の深さ論理的な思考が同時に伝わります。なお、「御社だけに興味があって他社は受けていません」という答えは、かえって信ぴょう性を欠くことがあるため注意が必要です。

「他にどんな企業を受けていますか?」

この質問、正直に全部話すべきか迷いますよね。基本的には業界・職種の一貫性が見える範囲で、2〜3社程度を答えるのが無難です。

「他社の受験状況」への回答例
「現在は〇〇業界を中心に、△△社・□□社と御社の3社を選考中です。いずれも〜〜という共通の軸で選んでいます」

注意したいのが企業名の出し方です。競合他社の名前を出すこと自体は問題ありませんが、まったく異なる業界の企業名が混在していると、軸のなさを露呈してしまいます。また、「まだどこも受けていません」という答えも、就活への本気度を疑われることがあるため避けたほうが無難です。

「どこ受けてるか教えたくない」って思う学生さんも多いんですけど、隠す必要は全然ないんですよ。同じ業界の会社を並べて受けてる、って言えると「ちゃんと業界を絞って考えてるんだな」って好印象になることのほうが断然多いです。

「もし他社と内定が重なったら?」

最終面接でよく出るこの質問は、実は「入社意思の確認」が目的です。「そのときはじっくり考えます」とだけ答えると、企業側に不安を与えてしまいます。

この企業が第一志望または第一志望群の上位にある場合は、次のように答えると効果的です。

「他社と内定が重なったら」への回答例①(御社が上位の場合)
「もし御社から内定をいただけた場合は、他社よりも御社への入社を優先して考えています。現時点で御社が私の就活軸に最も合致しており、入社後のイメージも具体的に持てているためです」

まだ他社と迷っている場合は、正直に伝えつつ前向きな姿勢を添えましょう。

「他社と内定が重なったら」への回答例②(まだ迷っている場合)
「正直に申しますと、現時点ではまだ最終的な判断はできていませんが、御社の〇〇という部分は非常に魅力を感じており、今日の面接を経てより具体的に入社後のイメージを持ちたいと思っています」

「今すぐ決められない」と伝えることは誠実ですが、「それでもこの会社に本気で向き合っている」という姿勢とセットにすることが大切です。

この質問って、「うちに来る覚悟あるの?」って確認してるんですよね。嘘をついてまで「絶対御社です!」って言わなくていいんですけど、「まだ分かりません」だけだと役員の方には刺さらない。「御社への気持ちは本物」っていうのを、どこかに滲ませてほしいですね。

深掘り質問は、事前に答えを準備しているかどうかがほぼそのまま結果に出ます。この3つはセットで想定問答を作っておくだけで、本番の安定感がまったく違ってきますよ。

業界によって「第一志望」の正解は変わる


深掘り質問への対策ができたところで、もう一つ重要な視点をお伝えします。それは、志望する業界によって「第一志望」の伝え方が変わるということです。

「第一志望ですか?」への答え方に、万能な正解はありません。業界ごとに企業文化採用に対する価値観が異なるため、同じ答え方でも評価が真逆になることがあります。志望業界のカルチャーをしっかり理解したうえで、答え方を使い分けていきましょう。

金融・商社など:忠誠心型業界

銀行・証券・保険・総合商社などの業界では、「この会社で長く働く覚悟があるか」を重視する傾向が強いと言われています。長期的なキャリア形成を前提とした採用文化が根強く、「入社後のコミットメント」を強く求める面接官が多いのが特徴です。

この業界では、「第一志望です」と明言することがほぼ必須と考えておいてください。「第一志望群のひとつ」という答えは、合理性重視の業界では通じても、金融・商社では「本気度が足りない」と判断されるリスクがあります。

金融・商社向けの回答例
「はい、御行(御社)が第一志望です。私は〇〇という軸でキャリアを考えており、長期的にその専門性を深められる環境として、御行が最も適していると確信しています」
金融とか商社って、まだまだ「うちに来る気があるのか」をすごく大事にする文化が残ってるんですよね。「第一志望群です」って言った瞬間に空気が変わることもあるので、ここは少し割り切って「第一志望です」と言い切る覚悟が必要だと思います。

IT・コンサル:合理性重視業界

外資系コンサルITメガベンチャーなどでは、論理的思考力自己分析の深さが採用においても重視される傾向があります。「他社との比較を通じて、なぜ当社なのか」を明確に語れる学生のほうが、むしろ高く評価されることもある業界です。

第一志望群です」という答えでも十分に戦えますが、「比較の軸が明確で、その軸で見たときに御社が優れている理由」を論理的に説明できることが前提となります。

IT・コンサル向けの回答例
「現在、御社を含む〇〇系の3社を比較しています。意思決定の速さとデータドリブンな文化という観点で見たとき、御社が最も自分のキャリアビジョンに合致しています」

感情的な熱意より、根拠のある選択理由が評価される業界です。

コンサルやIT系の面接官って、正直「第一志望かどうか」よりも「なぜうちを選んだのか、論理的に説明できるか」のほうを見てることが多いんですよ。だから「第一志望群です、なぜなら〜〜」ってちゃんと続けられる学生のほうが、「第一志望です!」だけで終わる学生より印象が良かったりします。

公務員・官公庁:併願の一貫性が重要

公務員試験では、同じ省庁や自治体を複数受けるケース、あるいは民間企業と並行して受験するケースが多くあります。この場合、「なぜ民間ではなく公務員なのか」「なぜ国家公務員ではなく地方公務員なのか」という選択の一貫性が特に問われます。

たとえば国家総合職地方上級を並行して受験している場合は、次のような説明が有効です。

公務員・官公庁向けの回答例
「国と地方、それぞれのアプローチで〇〇政策に携わりたいという思いから、両方の選考を受けています。その中でも△△という観点から、御省(御庁)への志望度が最も高い状況です」

「公務員なら何でもいい」という印象を与えないためにも、受験先を束ねる一本の軸を必ず用意しておきましょう。

業界のカルチャーを理解せずに同じ答え方を使い回すのは、就活においてもったいない失点につながります。志望業界ごとに「何が評価されるか」を押さえておくだけで、面接準備の質がぐっと上がりますよ。

「第一志望です」と言うのは嘘?罪悪感を消す考え方


業界別の対策まで確認できました。ここからは、多くの就活生が心の奥に抱えているある悩みに、正面からお答えしたいと思います。

「第一志望ではないのに、第一志望と言っていいのだろうか…」そんな罪悪感を抱えたまま面接に臨んでいる方は、実はとても多いのではないでしょうか。結論から言うと、その罪悪感は少し手放しても大丈夫です。その理由をこれから説明していきますね。

面接は「その会社に入る前提」で話す場

面接という場を少し俯瞰して考えてみてください。面接とは、「もしこの会社に入社するとしたら」という前提のもと、自分の魅力を最大限に伝える場です。

これは就活に限った話ではありません。営業の商談でも、取引先に「御社の製品が一番です」と伝えることは、ビジネスコミュニケーションとして自然なことですよね。面接もそれと同じ構造を持っています。

重要なのは「嘘をついているか否か」ではなく、「この会社で働くことを真剣に検討しているか」という姿勢です。選考に臨んでいる時点で、その企業を選択肢として本気で考えているはずです。それは十分に「第一志望に値する気持ち」と言えるのではないでしょうか。

面接直前にできる「第一志望化マインドセット」

とはいえ、気持ちが追いついていないまま「第一志望です」と言うのは、どこか空虚に感じてしまいますよね。そこでおすすめしたいのが、面接直前に志望度を自分の中で引き上げる思考の切り替えです。

以下のステップを、面接の30分前に試してみてください。

面接直前の「第一志望化」3ステップ

  • ① この会社の「好きなところ」を3つ書き出す説明会で感じたこと、企業研究で知ったこと、OB訪問で印象に残った言葉など、何でも構いません。「ここが好き」という感情を言語化するだけで、気持ちの温度が変わります。
  • ② 「もし内定をもらったら何をしたいか」を1つ考える入社後の具体的なイメージを持つことで、「この会社で働く自分」がリアルになります。それだけで、面接中の言葉に自然と熱がこもるようになります。
  • ③ 「今日だけは、ここが第一志望」と決める複数の選考が並行している中でも、その面接の時間だけは目の前の会社に100%向き合うと決めてしまうことです。これは嘘ではなく、「今この瞬間の本音」を大切にする姿勢です。
私がサポートしてきた学生さんの中にも、「嘘をつくのが嫌で面接に身が入らない」って悩む方がいました。でも考えてみると、選考を受けてる時点でその会社に可能性を感じてるわけじゃないですか。それって十分、本気の気持ちだと思うんですよね。「今日だけ第一志望」って決めるだけで、面接の雰囲気がガラッと変わる学生さんを何人も見てきました。

面接官も本音と建前を理解している

少し安心してほしいのですが、面接官の多くは「複数社を並行して受けている」という就活の実態をよく理解しています。

リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査(2025年卒)」によれば、2025年卒の学生が内定を得るまでに受けた企業数の平均は約10社前後とされています(出典:リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」https://www.works-i.com/)。面接官自身も採用のプロとして、「全員が本当の第一志望ではない」という現実を承知のうえで質問しているのです。

つまりこの質問の本質は、「本当に第一志望かどうかの確認」ではなく、「この会社への熱意と入社後のビジョンを語れるかどうかの確認」なのです。

罪悪感を抱えて言葉を濁すより、「この会社への本気の気持ち」を持って堂々と答えることのほうが、よほど誠実な対応といえます。

面接官って、10社以上受けてる就活生の実情はちゃんと分かってます。「この子は嘘をついてる」じゃなくて、「この会社に来る気があるのか、ちゃんと考えてくれてるのか」を見てるんですよ。罪悪感より、熱意の準備に時間を使ってほしいですね。

「嘘をつきたくない」という感覚は、とても真面目で誠実な証拠です。でも面接は「完全な本音のみで語る場」ではなく、「今この会社と真剣に向き合う場」です。その切り替えさえできれば、罪悪感は自然と薄れていきます。

嘘をついた場合のリスクは?内定辞退のリアル

罪悪感については整理できたかと思います。ただ、もう一つ気になっている方が多いのが「第一志望です」と言って内定をもらった後のリスクです。結局他社を選ぶことになった場合、どうなるのか。ここでは、内定辞退にまつわるリアルな疑問に正直にお答えします。

第一志望と言っても法的問題はない

結論から言うと、面接で「第一志望です」と答えたこと自体に、法的な問題は生じません

内定は法的には「労働契約の成立」を意味しますが、内定承諾後であっても、入社予定日の2週間前までに申し出れば、労働者側からの辞退は法律上認められています(民法第627条)。「第一志望と言って内定をもらった」という事実だけで、損害賠償法的責任を問われることは基本的にありません。

ただし、内定承諾書にサインした後の辞退については、企業によっては「誓約違反」として強い引き止めにあうケースもあると言われています。法律上は辞退できるとはいえ、手続きや伝え方には誠意が求められます。

内定辞退でトラブルになるケース(オワハラ)

内定辞退において注意が必要なのが、「オワハラ(就活終われハラスメント)」と呼ばれる問題です。企業が内定者に対し、他社の選考を辞退させたり、就職活動の終了を強要したりする行為を指します。

厚生労働省もこの問題を把握しており、「就活ハラスメント」として注意喚起の情報を公開しています(出典:厚生労働省「令和4年度就職差別につながるおそれのある不適切な採用選考に関する指導・啓発」https://www.mhlw.go.jp/)。

具体的には以下のようなケースが報告されています。

オワハラの具体的なケース

  • 「内定承諾書にサインしたのだから、他社は辞退してください」と迫られる
  • 「他社との選考を続けるなら内定を取り消す」と言われる
  • 頻繁に連絡をとり「就活を終わらせるよう」プレッシャーをかけられる

こうした言動は不当であり、応じる義務はありません。行き過ぎた対応に困ったときは、各都道府県の労働局就職活動に関する相談窓口に相談することができます。

オワハラって、今でもゼロじゃないんですよね。特に内定承諾を急かしてくる企業は注意が必要です。「今すぐ他社を辞退してください」って言ってくる企業は、正直あまり良い入社後環境を期待できないサインでもあるので、冷静に判断してほしいなと思います。

内定辞退の正しい伝え方

内定辞退は、できるだけ早めに、誠実に伝えることが基本です。企業側も次の採用計画を立てる必要があるため、決断したらなるべく速やかに連絡しましょう。

基本は電話→メールの順が丁寧とされています。メールのみで済ませると、印象が悪くなることがあるため注意してください。

電話での内定辞退の伝え方
「お世話になっております、〇〇と申します。このたびは内定をいただきありがとうございました。誠に恐れ入りますが、慎重に検討した結果、今回は内定を辞退させていただきたいと思いご連絡いたしました。ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません」

理由を細かく説明する必要はありません。「慎重に検討した結果」という一言で十分です。他社の社名を出す必要もありません。

辞退連絡のタイミングの目安は以下の通りです。

状況 理想的な連絡タイミング
内定承諾前に辞退 内定通知から1週間以内
内定承諾後に辞退 決断した当日〜翌営業日
入社直前に辞退 できる限り早く、必ず電話で
辞退の連絡って、みんなすごく気が重くて後回しにしちゃうんですよね。でも企業側からすると、早く言ってくれるほうが絶対ありがたいんです。「申し訳なくて連絡できない」って気持ちは分かるんですけど、それで遅くなるほうが結果的に相手に迷惑をかけてしまう。勇気を出して、早めに一本入れてほしいですね。

「第一志望と言ったから辞退できない」ということはありません。大切なのは、自分にとって本当に納得できる選択をすることと、決めたら誠実に、できる限り早く伝えることの2点です。罪悪感より、丁寧な行動で誠意を示しましょう。

面接で好印象を与える回答の作り方【3ステップ】


「第一志望ですか?」への答え方を状況別・フェーズ別・業界別と幅広く見てきました。最後に、すべての回答に共通する「土台の作り方」を3つのステップで整理しておきます。このステップを踏んでおくだけで、どんな聞かれ方をされても自分の言葉で答えられるようになりますよ。

ステップ① 就活の軸を言語化する

すべての回答の出発点は、「自分はなぜ働くのか・どんな仕事がしたいのか」を一文で言えるようにすることです。

就活の軸が曖昧なまま面接に臨むと、どの質問にも「なんとなく」な答えになってしまいます。軸が明確であれば、「第一志望です」でも「第一志望群です」でも、その後に続く理由が自然と言葉になります。

軸を作るときのヒントとなる3つの問いを参考にしてみてください。

就活の軸を作る3つの問い

  • やりたいこと:どんな仕事・役割に関わりたいか
  • 大切にしたいこと:仕事を通じて何を実現・体現したいか
  • 避けたいこと:どんな環境・仕事は自分に合わないか

たとえば「モノを売るだけでなく、顧客の課題解決に深く関わる法人営業がしたい」という一文が作れれば、それが軸になります。軸があると、受ける企業の絞り方にも自然と一貫性が生まれます。

就活の軸って、最初はふわっとしてていいんですよ。「なんとなく人と関わる仕事がしたい」でもいい。それを面接の準備を重ねながら言語化していくイメージです。軸がある学生とない学生、話してるとすぐ分かります。

ステップ② 企業の強みと一致させる

軸ができたら、次は「その軸と志望企業の強みがどこで交わるか」を言語化します。これが志望動機の核心であり、「なぜ他社ではなく御社なのか」への答えにもなります。

作業自体はシンプルです。

企業の強みと一致させる3つの作業

  • 企業の強み・特徴を3つ書き出す(採用サイト・IR資料・説明会メモなどから)
  • 自分の就活の軸と照らし合わせて、重なる部分を見つける
  • 「私の軸は〇〇で、御社の△△という特徴がそれに最も合致しています」という一文を作る

このとき、IR資料有価証券報告書など公開情報をもとに企業分析をしておくと、説得力がさらに増します。

ステップ③ 他社との違いを説明する

最後のステップは、「なぜ同業他社ではなく、この会社なのか」を一言で言えるようにすることです。これができると、回答全体の説得力がぐっと上がります。

他社との違いを語る際の回答例
「同じ〇〇業界の△△社と比較したとき、御社は□□という点で独自の強みを持っています。私の軸である〜〜という観点で見ると、御社が最も合致していると感じています」

大切なのは、他社を批判せず、あくまで「自分の軸との相性」で語ることです。「△△社より御社のほうが優れています」という言い方は避け、「自分のやりたいことに照らしたとき、御社が一番フィットする」という表現に留めましょう。

この3ステップ、正直ちゃんとやりきれてる学生って全体の2〜3割くらいじゃないかなと思ってます。逆に言えば、ここまで準備できていれば確実に上位に入れる。「第一志望かどうか」よりも、このステップを踏んでいるかどうかのほうが、合否に直結していると思いますよ。

この3ステップは、「第一志望ですか?」という質問だけでなく、「志望動機を教えてください」「なぜ当社ですか?」といったあらゆる質問への回答の土台になります。面接本番の前に、ノートに書き出しながら一度整理してみてください。言葉にする練習をしておくだけで、本番の安定感がまったく違ってきますよ。

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高祖 広季 代表取締役
「社会の見方を変える会社でありたい。」 私たちは、「社会の見方を変える会社」でありたいと考えています。 空き家を“問題”ではなく“資源”として、人材を“商品”ではなく“可能性”として。 一人ひとりが新しい視点を持てば、社会の停滞は動き出し、課題はチャンスに変わります。 ウィントランスの事業は、そうした“見方の転換”を形にすることです。 不動産、人材、地域、DX――分野は違っても、目的はひとつ。 「社会の仕組みを、より良い方向に作り変える」こと。 変化を恐れず、スピードをもって挑戦し続ける。 私たちは、そんな小さな変化の積み重ねから、社会の大きなうねりを生み出していきます。 そして、その挑戦の連鎖を次の世代へとつなげていくことこそ、私たちの使命です。 事業を通じて、人が成長し、地域が活性化し、社会が少しずつ前に進む。 そんな“循環する社会”をつくるために、ウィントランスはこれからも新しい価値の創造に挑み続けます。

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