公開日:2026.07.24
更新日:2026.07.24
高卒公務員の年収事情!リアルな手取りと大卒との差、出世戦略を徹底解説
この記事で分かること
- 高卒公務員の初任給・手取り額・年代別給与モデルの実態
- 大卒公務員・民間との生涯賃金の差と、逆転できる条件
- 自治体・職種の選び方で待遇がどれだけ変わるか
- 高卒でも昇進・給与アップを狙えるキャリア戦略
- 民間から公務員へ転職した場合の年収シミュレーション
- この働き方に向いている人・向いていない人のリアルな見極め方
- 副業・昇給・試験難易度などよくある疑問への率直な回答
もくじ
はじめに
「公務員って安定してそうだけど、高卒だと給料が低いんじゃないの?」
そんな不安を抱えている方は、きっと少なくないと思います。転職を考えている20代の方からも、まったく同じ言葉をよく耳にします。先行きが見えにくい時代だからこそ、「安定」への憧れと、「でも収入は大丈夫?」という現実的な心配が、同時に頭をよぎるのは当然のことです。
でも、少し安心してください。結論からお伝えすると、高卒公務員の年収は”一律に安い”わけではありません。「どこで働くか」「どの職種に就くか」「どう出世していくか」——この3つの要素によって、給与水準は思っている以上に大きく変わります。
たとえば、人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査」によると、行政職(一)の平均給与月額は約41.4万円。年収換算すると約500〜550万円前後の給与モデルになるケースも珍しくありません。一方、学歴による初任給の差は確かに存在しており、国家公務員の場合、高卒採用(行政職)の初任給は約18万円、大卒採用は約22万円(令和6年度人事院勧告基準)と、スタート時点での待遇差があるのも事実です。

この記事では、額面の数字だけにとどまらず、以下のポイントまで丁寧にお伝えしていきます。
この記事で解説するポイント
- 毎月の手取り額と実際の生活レベル
- 大卒公務員・民間企業との給与・生涯賃金の比較
- 出世ルートと昇給の仕組み
- 転職・キャリアチェンジを考えるときの戦略
「安定はしてると思うけど、この給料で本当にやっていけるのかな…」——そんな気持ちを抱えている方に、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
【出典】
・人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査報告書」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r05gaiyou.html
・人事院「令和6年 国家公務員の初任給」https://www.jinji.go.jp/recruit/naitei/syoninkyu.html
高卒公務員のリアルな年収と手取り額(20代〜40代別)
「公務員は安定している」とよく言われますが、実際のところ給与水準はどれくらいなのでしょうか。初任給から年代別の給与モデル、各種手当まで、順を追って見ていきましょう。数字を一つひとつ確認していくことで、漠然とした不安がきっと和らぐはずです。
高卒公務員の初任給は約17〜19万円が相場
高卒で公務員になった場合の初任給は、おおむね17〜19万円前後が目安です。
人事院「令和6年度 初任給の改定状況」によると、国家公務員(行政職)の高卒初任給は約185,200円。地方公務員は自治体ごとに条例で定められているため多少差がありますが、国家公務員の水準に準じているところが多く、概ね17〜19万円台に収まるケースが多いと言われています。
なお、勤務地によっては「地域手当」が加算されます。たとえば東京都特別区では基本給の20%が上乗せされるため、同じ高卒行政職でも都市部と地方では月収に3〜4万円の差が生じることがあります(人事院「地域手当の支給割合」参照)。
「思ったより低い」と感じた方もいるかもしれません。ただ、これはあくまでスタートラインの話です。公務員の給与体系は、勤続年数に応じた定期昇給が制度として保障されています。初任給だけで全体の待遇を判断するのは、少しもったいないかもしれません。


























20代・30代・40代の給与モデルと年収推移
公務員の給与は、毎年の定期昇給(号給昇給)によって着実に上がっていく仕組みになっています。以下は、高卒行政職のモデル年収の目安です(人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査」をもとに試算)。
| 年代 | 目安年収 |
|---|---|
| 20代前半(入庁直後) | 約250〜280万円 |
| 20代後半 | 約350〜400万円 |
| 30代前半 | 約450〜500万円 |
| 30代後半〜40代 | 約500〜600万円以上 |
民間企業の高卒社員と比べたとき、20代のうちは給与水準が近い、あるいは民間がやや上回るケースもあります。しかし、30代以降は公務員が逆転しやすい傾向があると言われています。景気に左右されずに昇給が続く点と、ボーナス・退職金が安定していることが、その大きな理由です。


























ボーナス・各種手当を含めると実質的な待遇は大きく変わる
高卒公務員の給料を語るうえで、ボーナスと各種手当は絶対に外せない要素です。基本給だけを見て「低い」と感じていた方も、手当を合わせると印象が変わるかもしれません。
期末・勤勉手当(ボーナス) 国家公務員の場合、令和6年度の支給月数は年間4.50ヶ月分(人事院勧告)。月収20万円であれば、ボーナスだけで年間約90万円になります。
主な手当の種類
- 地域手当:勤務地に応じて基本給の最大20%加算(東京都特別区等)
- 扶養手当:配偶者月額6,500円、子1人につき月額10,000円(令和6年度改定後)
- 住居手当:賃貸の場合、月額最大28,000円
- 通勤手当:実費相当分が支給(上限あり)
さらに、警察官・海上保安官・自衛官などの公安職や特殊な勤務環境で働く職員には「特殊勤務手当」が別途支給されます。こうした手当をすべて合わせて考えると、基本給の額面だけで待遇を判断するのは少しもったいないことが分かります。
「高卒公務員は生活できない」は本当か?
ネット上では「高卒公務員の給料じゃ生活できない」という声も見かけます。実際のところはどうなのでしょうか。
確かに、初任給の手取りは約15〜16万円前後になることが多く、特に都市部で一人暮らしをする場合は、家賃・生活費でやりくりが必要になるケースもあります。この点は正直にお伝えしておきたいと思います。
ただ、公務員には民間にはない強みがいくつかあります。
公務員ならではの強み
- 雇用が安定しており、リストラや倒産のリスクがほぼゼロ
- 毎年の定期昇給が制度として保障されている
- 共済組合による手厚い医療・年金保障
- 退職金は勤続35年以上で2,000万円超が目安(人事院「退職手当の支給状況」)


























ネットの情報に不安を感じたときほど、長期的な視点で給与水準を捉えることが大切です。それが、高卒公務員のリアルを正しく理解するための第一歩になります。
【主な出典】
・人事院「令和6年度 初任給の改定状況」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r06gaiyou.html
・人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査報告書」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r05gaiyou.html
・人事院「地域手当の支給割合(令和6年度)」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/chiiki/chiikiichiran.html
・人事院「令和6年 国家公務員退職手当の支給状況」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/taishoku/taishokuindex.html
高卒公務員と大卒公務員の給与差はどれくらい?生涯賃金で比較する

「やっぱり大卒の方が給料いいの?」という疑問は、ごく自然な感覚だと思います。待遇の差は確かに存在します。ただし、思っているほど単純ではありません。スタート地点・昇進スピード・生涯コストを含めて、できるだけフラットに比較してみましょう。
初任給の差は月2〜4万円、年収換算で50〜60万円
公務員の給与は「俸給表」と呼ばれる基準表に基づいて決まります。行政職俸給表(一)では、学歴によって採用時の「号給」が異なり、高卒と大卒ではスタート時点の俸給が変わります。
人事院「令和6年度 初任給の改定状況」によると、
高卒・大卒の初任給比較
- 高卒(行政職)初任給:約185,200円
- 大卒(行政職)初任給:約227,000円
その差は約4万円前後。年収換算すると、ボーナス込みで初年度だけでも50〜60万円程度の差が生じる計算になります。
加えて、地域手当が支給されるエリア(東京都特別区では基本給の20%加算)では、この差がさらに広がります。スタート時点では大卒が有利であることは事実です。


























30代以降は”昇進の差”が生涯賃金の格差を広げる
初任給の差よりも、給与格差が大きくなるのは昇進スピードの違いです。多くの自治体・省庁では、係長・課長補佐・課長といった管理職への昇任に際して、大卒者が有利になる慣行があると言われています。
おおよそのモデルケースで比較すると、以下のようなイメージになります。
| 役職 | 大卒の目安年齢 | 高卒の目安年齢 |
|---|---|---|
| 主任・係長 | 30代前半 | 30代後半〜40代前半 |
| 課長補佐 | 40代前半 | 40代後半〜 |
| 課長 | 40代後半 | 到達しないケースも |
係長と課長補佐では、俸給表上の号給だけでなく管理職手当の有無でも差が生じます。つまり、学歴そのものというより、昇進スピードが生涯賃金の格差を生む構造になっているのです。


























生涯賃金では数千万円差が出るケースもある
生涯賃金で見ると、大卒公務員が高卒公務員を上回るケースは多いと言われています。退職金も勤続年数・退職時の職位によって変わるため、昇進の差がそのまま退職金の差にも直結します。
ただし、ここで見落とせない視点があります。高卒者は大卒者より4年早く働き始めているという事実です。
大学進学コストと機会損失
- 大学4年間の学費(国立大で約240万円、私立文系で約400万円前後/文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金」参照)
- 奨学金がある場合の長期にわたる返済負担
- 大学在学中の機会損失(4年分の収入・昇給・退職金への影響)
これらを総合的に加味すると、単純な生涯賃金の差は縮まる、あるいは逆転するケースもあると言われています。角度を変えると、見える景色が変わることがあります。
「高卒公務員の方が得」になるケースもある
すべての人にとって大学進学が正解とは限りません。特に以下のような状況では、高卒で公務員になる選択が合理的と言えます。
高卒公務員が有利になるケース
- 実家暮らしで生活費を抑えられる場合:若いうちから貯蓄・投資に回せる余力が生まれます
- 奨学金を借りてまで進学するケース:卒業後の返済負担が長期にわたり、手取りを圧迫します
- やりたいことが明確でない場合:モチベーションの低い大学生活より、早期に社会経験を積む方が結果的にキャリアになることもあります
たとえば、18歳から公務員として働き、月3万円を積み立て投資に回した場合、40歳時点で元本864万円+運用益という試算もできます(利回りや税制によって変動します)。早くスタートを切ることの強みは、決して小さくありません。
進学か就職か?後悔しない判断の基準
正直なところ、どちらが正解かは人によって違います。判断の目安として、以下を参考にしてみてください。
大学進学が向いている人
- 学びたい専門分野・なりたい職種がある
- 大卒資格が必要なキャリアを描いている
- 自己成長のために4年間を使いたい
高卒公務員が向いている人
- 安定した収入・雇用環境を最優先にしたい
- 早く経済的に自立したい
- 学費・奨学金のリスクを避けたい


























学歴はあくまでスタートラインの一つに過ぎません。大切なのは「その後のキャリア戦略をどう描くか」です。昇任試験への計画的な挑戦・資格取得・異動希望の活用など、自分でキャリアを動かしていくことは十分に可能です。
【主な出典】
・人事院「令和6年度 初任給の改定状況」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r06gaiyou.html
・人事院「行政職俸給表(一)」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/fu/fuindex.html
・文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031_00004.htm
自治体選びで年収が変わる!地域手当と待遇格差の実態
「公務員の給料はどこも同じ」と思っていませんか? 実はこれ、大きな誤解なんです。同じ高卒・同じ職種でも、どの自治体を受けるかによって給与水準は数十万円単位で変わります。この章では、待遇を左右する最重要ポイント「地域手当」を中心に、自治体選びのリアルをお伝えします。
地域手当とは?年収差を生む最重要ポイント
地域手当とは、物価や生活費が高い地域に勤務する公務員に対して、基本給に上乗せして支給される手当です。国家公務員については人事院が支給割合を定めており、地方公務員も国の基準に準じて各自治体が条例で設定しています。
支給割合は勤務地によって異なり、0%〜20%の範囲で設定されています(人事院「地域手当の支給割合(令和6年度)」)。
たとえば、基本給が20万円の場合、
・地域手当0%(地方都市):月収20万円
・地域手当20%(東京都特別区):月収24万円
→ 月4万円、年間で約48万円の差が生まれる計算です。
ボーナスも基本給連動で計算されるため、実際の年収差はさらに広がります。


























東京特別区と地方では生涯賃金が数千万円変わる可能性がある
地域手当の差は、積み重なると生涯賃金に大きな影響を与えます。以下はあくまで試算ですが、参考としてご覧ください。
| 勤務地 | 地域手当 | 年収への影響(目安) |
|---|---|---|
| 東京都特別区 | 20% | 基本給比+約60〜80万円/年 |
| 政令市(横浜・大阪等) | 10〜16% | 基本給比+約30〜50万円/年 |
| 地方都市(県庁所在地級) | 3〜6% | 基本給比+約10〜20万円/年 |
| 地方(過疎地域等) | 0% | 上乗せなし |
仮に年収差が年間50万円あるとすれば、35年間の勤続で単純計算1,750万円の差になります。退職金の計算基礎にも影響するため、生涯トータルでは数千万円単位の差が生じる可能性があると言われています。
地域手当が高い自治体ランキング(令和6年度)
人事院「地域手当の支給割合(令和6年度)」をもとに、主な高支給自治体を整理すると以下の通りです。
支給割合20%(最高水準)
- 東京都特別区(23区)全域
- 武蔵野市・三鷹市・調布市など東京都下の一部
支給割合16%
- 横浜市・川崎市・相模原市(神奈川県)
支給割合12〜15%
- 大阪市・堺市・名古屋市・さいたま市など
支給割合6〜10%
- 地方の政令市・中核市の一部
「同じ係長・同じ仕事内容でも、勤務地が違うだけで給与が違う」——これが公務員の世界のリアルです。


























地方公務員の強みは”可処分所得”の高さにある
「じゃあ東京が一番いいの?」と思った方、少し待ってください。話はそう単純ではありません。額面の給料が高くても、生活コストが高ければ手元に残るお金(可処分所得)は少なくなります。
地方自治体で働く場合のリアルな強み
- 家賃が安い:都心では月10〜15万円かかる家賃が、地方では3〜6万円台で済むケースも
- 物価が低い:食費・光熱費・外食費など、日常のコストが全体的に抑えられる傾向がある
- 移動コストの性格が違う:車が必要な分の維持費はかかるが、電車代ゼロのケースも
- 教育費の感覚が違う:習い事・塾費用など、都市部ほど高くなりにくい傾向がある
たとえば、年収450万円・家賃4万円(地方)と、年収550万円・家賃13万円(東京)を比較すると、手取りベースでの生活余力はほぼ変わらない、あるいは地方の方が豊かになるケースも十分あり得ます。
受験先の選び方|優先順位別・後悔しない戦略
自治体選びは「年収だけ」でも「地元だから」でもなく、自分が何を優先するかを明確にしたうえで判断することが大切です。
優先順位別・自治体選びの戦略
- 給与・キャリア重視の方へ:東京都特別区・政令市を優先的に検討。試験難易度は高いですが、長期的な給与水準が高いです。
- ワークライフバランス重視の方へ:中規模市区町村が狙い目と言われています。業務量・残業時間が都市部より少ない傾向があるとされ、子育て世代には特に向いている場合もあります。
- 地元定着・家族との生活重視の方へ:地域手当は低くても、地元の生活コストと照らし合わせれば十分豊かな生活が可能なケースが多いです。
どのパターンを選ぶにしても、自治体ごとの条例・手当・昇任制度・財政状況を事前にリサーチすることが後悔しない選択につながります。各自治体の財政力指数は総務省「市町村別決算状況調」で確認できます。


























【主な出典】
・人事院「地域手当の支給割合(令和6年度)」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/chiiki/chiikiichiran.html
・総務省「市町村別決算状況調」https://www.soumu.go.jp/iken/kessan_jokyo_1.html
・人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査報告書」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r05gaiyou.html
高卒でも出世できる!給与を着実に上げるキャリア戦略

「高卒だから昇進は無理」——そんなふうに最初から諦めてしまっていませんか? 確かに学歴による差が存在するのは事実です。でも、戦略次第で高卒でも給与水準を着実に伸ばすことは十分可能です。この章では、不安をひっくり返すためのリアルな出世戦略をお伝えします。
「高卒は昇進できない」と言われる背景
公務員の世界に「高卒は出世しにくい」という声があるのは事実です。その背景には、主に以下の構造的な理由があります。
高卒が昇進しにくいとされる背景
- 採用区分の違い:国家公務員では「総合職」「一般職」「高卒程度」と採用区分が分かれており、幹部候補は総合職採用が中心という慣行がある
- 昇進スピードの差:同じ年度に入庁した大卒と比べ、高卒は号給のスタートが低く、管理職への昇任にかかる年数が長くなる傾向がある
- 大規模自治体の傾向:特に国家公務員の本省や大都市の政令市では、幹部ポストの多くを大卒・大学院卒が占める傾向が強いと言われている
ただし近年は、人手不足の深刻化や能力主義的な評価制度の導入により、こうした学歴による壁が少しずつ変化している自治体も増えてきています。
実際は高卒でも課長級以上になる人はいる
「高卒では係長止まり」というイメージがありますが、現実はそれほど単純ではありません。昇任試験制度・実績評価・人手不足の3つの変化が、高卒職員のキャリアに新たな可能性を生み出しています。
昇任試験制度の活用 多くの自治体では、係長・課長補佐への昇任に「昇任試験」を設けています。この試験は学歴不問で受験でき、筆記・面接・実績評価の総合点で合否が決まります。試験対策と日々の業務実績を積み重ねれば、高卒でも係長・課長補佐へ昇任することは制度上可能です。
人事評価制度の拡充 国家公務員では2015年度より「人事評価制度」が本格導入され(人事院「人事評価制度の概要」)、業績・能力評価を給与・昇任に反映する仕組みが整備されています。地方公務員でも同様の動きが広がっており、実力次第で評価される環境が以前より整ってきています。
人手不足による変化 特に地方自治体では職員数の減少が課題となっており、意欲のある高卒職員が管理職を担うケースも増えていると言われています。


























手当が厚く、高卒でも給与を伸ばしやすい職種
行政職だけが公務員ではありません。職種の選択が給与水準を大きく左右することも、ぜひ知っておいていただきたいポイントです。
高卒でも給与を伸ばしやすい職種
- 警察官:「公安職俸給表」が適用され、行政職より高めの俸給水準が設定されています。夜間特殊業務手当・宿日直手当・危険手当などが加算され、各種手当込みの年収は行政職より高くなるケースが多いとされています。
- 消防士:警察官同様に公安職俸給表が適用される自治体が多く、夜勤(交替制勤務)手当・特殊勤務手当が年収を押し上げます。夜勤込みで30代で年収500万円台に達するケースも珍しくないと言われています。
- 技術職(土木・建築・電気など):行政職と同程度の基本給水準ですが、現場作業手当・特殊勤務手当が付くことがあり、専門資格(技術士・一級建築士など)の取得が昇任・評価に直結しやすい職種です。
- 現業系(現場作業員など):自治体によっては「現業職俸給表」が適用され、夜勤・早出・交替制勤務手当が充実しているケースがあります。


























昇任試験で差がつく人の4つの特徴
同じ高卒でも、昇任試験をクリアしてキャリアを切り開く人とそうでない人の間には、いくつかの共通した違いがあります。
| 特徴 | 具体的な行動 |
|---|---|
| 若手時代の評価が高い | 配属先での業務を丁寧にこなし、上司・同僚からの信頼を積み上げる |
| 資格を取っている | 行政書士・宅建・技術士補など、業務関連資格の取得が評価に直結するケースがある |
| 多様な異動経験がある | 複数部署の業務を理解していることが管理職への適性評価につながりやすい |
| コミュニケーション力が高い | 住民・他部署・議会対応など、対人スキルが管理職評価の核になる |
特に20代での異動希望の出し方と、資格取得のタイミングは、昇任試験への布石として早めに意識しておくことをおすすめします。
20代から始める「大卒を逆転する」キャリア戦略
「高卒=不利」という構造は確かに存在します。でも、20代のうちに動き始めれば、逆転できる余地は十分にあります。具体的な戦略は、次の3本柱です。
大卒を逆転する3つのキャリア戦略
- ① 出世コースを把握し、昇任試験に早めに備える:自分の自治体でどのポストがどの年次に開くのかを把握し、係長試験の受験資格が得られる年次から計画的に準備を始めましょう。
- ② 手当の厚い部署・勤務形態を意識する:福祉・防災・現場系の部署は特殊勤務手当が発生するケースがあります。異動希望を出す際の判断材料にしてみてください。
- ③ 資産形成を並行して進める:安定した給料がある公務員は、財形貯蓄・職域型iDeCo(共済掛金)・NISAとの相性が非常に良いです。月3万円をNISAで積立投資した場合、年利3%想定で20年後には元本720万円+運用益になる試算もあります(金融庁「NISAの概要」参照)。
昇給を待つだけでなく、稼ぎを増やす×資産を育てるの両輪で動くことが、高卒公務員の賢い選択です。


























【主な出典】
・人事院「人事評価制度の概要」https://www.jinji.go.jp/hyouka/hyoukaindex.html
・人事院「公安職俸給表」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/fu/fuindex.html
・金融庁「NISAの概要」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
・人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査報告書」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r05gaiyou.html
民間から公務員へ転職すると給与はどう変わる?社会人採用の実態

「今の会社、このままでいいのかな…」と感じ始めたとき、選択肢のひとつとして浮かぶのが公務員への転職です。高卒で民間企業に就職した後、20代のうちに公務員へ転職するケースは近年増えていると言われています。待遇はどう変わるのか、転職前に知っておくべきことを丁寧に解説していきます。
社会人採用枠の拡大|高卒からの転職者が増えている理由
総務省「地方公務員の社会人経験者採用に関する調査(令和4年度)」によると、社会人経験者を対象とした採用試験を実施している都道府県・政令市は年々増加しており、令和4年度時点で都道府県の約9割以上が何らかの社会人採用枠を設けている状況です。
転職を検討するケースが多い状況
- 残業が多く、体力的・精神的に限界を感じている
- 会社の将来性・経営状況に不安がある
- 「手取りは下がってもいいから、安定した働き方がしたい」という価値観の変化
「転職を考えているのは自分だけじゃないんだ」と、少し気持ちが楽になりませんか?


























職歴加算とは?民間経験が給与に反映される仕組み
公務員に転職した場合、前職の経験年数が給与に反映される「職歴加算(経歴換算)」の制度があります。ただし、その仕組みは自治体・省庁によって異なるため、注意が必要です。
国家公務員の場合、人事院規則に基づき、民間企業での職歴は一定割合(業務関連性によって60〜100%程度)で号給に換算されます(人事院「初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則」)。
・民間で3年勤務 → 公務員転職時に約2〜3号給の加算(月数千円〜1万円程度の上乗せ)
・民間で5年勤務 → 3〜5号給程度の加算になるケースが多い
ただし、前職の業種・業務内容と転職先の職種との関連性によって加算率が変わるため、「民間5年働いたから5年分そのまま加算」とはならないケースがほとんどです。受験前に採用担当へ直接確認することをおすすめします。


























転職後の年収シミュレーション|短期と長期で見る変化
実際に転職するとどれくらいの給与水準になるのでしょうか。一例として、以下のケースで試算してみます。
モデルケース:高卒・民間3年勤務(年収350万円)→28歳で地方公務員転職
| 項目 | 転職前(民間) | 転職直後(公務員) | 5年後(33歳) |
|---|---|---|---|
| 基本給(月額) | 約22万円 | 約19〜20万円 | 約23〜25万円 |
| ボーナス | 約60〜80万円 | 約85〜90万円 | 約100万円前後 |
| 推定年収 | 約340〜360万円 | 約320〜350万円 | 約380〜420万円 |
転職直後は年収が一時的に下がるケースも十分あります。ここだけ見ると不安になるかもしれませんが、定期昇給が保障されており、民間で不安定だった収入が安定に転換される点が最大のメリットです。退職金・共済年金・各種手当を含めた長期的なトータル報酬では、民間より有利になりやすい構造と言われています。
社会人採用で有利になる職歴・スキルの特徴
社会人経験者採用では「即戦力」としての期待が高く、特定の職歴が選考で有利に働くことがあります。
社会人採用で有利になる職歴・スキル
- 営業職経験者:住民対応・渉外業務など、対外コミュニケーションが多い職種で評価されやすいと言われています。
- IT・デジタル系経験者:自治体のDX推進が急務となっており、IT人材への需要が急増しています。総務省「自治体DX推進計画(第3.0版)」でも、デジタル人材の確保が重要課題とされています。
- 土木・建築・電気などの技術職経験者:インフラ整備・公共工事管理など即戦力として活躍でき、資格保有者(施工管理技士・電気工事士など)は採用競争で有利になりやすいです。
- 医療・福祉系経験者:保健師・社会福祉士・介護支援専門員などの有資格者は、慢性的な人手不足が続く分野で特に需要が高い状況です。
逆に、「とにかく安定がほしい」という理由だけで志望動機を語れない方や、コミュニケーションが苦手で窓口業務に不安がある方にとっては、転職後のギャップが大きくなるリスクもあります。
転職前に必ず確認したい4つの注意点
公務員転職には魅力がある一方、事前に把握しておきたい注意点もあります。安心して転職するために、ぜひ確認しておいてください。
転職前に必ず確認したい注意点
- 年齢制限:多くの自治体では上限年齢が29〜35歳前後に設定されています。20代のうちに動き始めることが重要です。
- 残業代の扱い:サービス残業が慣行化している部署が存在するとの声もあります。民間とは感覚が異なる場合があることを頭に入れておきましょう。
- 副業制限:国家公務員法・地方公務員法により、公務員は原則として副業が禁止されています。民間時代に副業収入があった方は、その分の収入がなくなることも給与計算に含めておく必要があります。
- 配属リスク:3〜5年ごとの定期異動で全く異なる部署へ移動することも珍しくありません。


























【主な出典】
・総務省「地方公務員の社会人経験者採用に関する調査(令和4年度)」https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/teiin/shakaijin.html
・人事院「初任給、昇格、昇給等の基準に関する規則(人事院規則9-8)」https://www.jinji.go.jp/kisoku/tsuuchi/09_kyuuyo/0901000_H17jinjiins9-8.html
・総務省「自治体DX推進計画(第3.0版)」https://www.soumu.go.jp/denshijiti/dx.html
高卒公務員に向いている人・向いていない人

「公務員って、自分に合ってるのかな?」——この問いに正直に向き合うことが、後悔しないキャリア選択の第一歩です。安定した雇用・給与が魅力の仕事ですが、すべての人にとって”正解”ではありません。向いている人・向いていない人を、できるだけ率直にお伝えします。
高卒公務員に向いている人の特徴
次のような志向・性格をお持ちの方には、このキャリアが強くフィットすると言えます。
高卒公務員に向いている人
- 安定した収入・雇用環境を最優先にしたい人:景気に左右されず、毎年の定期昇給とボーナスが制度として保障される環境は、「収入の安定」を最重視する方にとって理想的です。
- コツコツ・着実に積み上げるのが得意な人:公務員の仕事は、単年度で爆発的な成果を出すよりも、ルールに沿って丁寧に・継続的に業務を遂行する力が求められます。「目立つより堅実に」という気質の方にはとても向いています。
- 長期目線でキャリアを描ける人:若いうちの給与は決して高くありませんが、退職金・共済年金・定期昇給を含めた長期的なリターンは大きいです。「今より10年後・20年後の自分」を見据えて働ける方に適しています。
- 地元・特定の地域に根を張りたい人:地方公務員であれば、原則として同一自治体内での勤務となります。転勤リスクが低い点は、地元生活・子育てを重視する方に大きな安心感をもたらします。


























向いていない人の特徴
一方で、次のような志向が強い方は、ストレスを感じやすい傾向があります。入職前に、冷静に自分と向き合ってみてください。
高卒公務員に向いていない人
- 短期間で高収入を狙いたい人:20代のうちに年収500〜600万円以上を目指したい方には、手取り15万円台でスタートする給与体系は物足りなく映るでしょう。スタートダッシュの速さでは、成長業界の民間企業に軍配が上がるケースが多いです。
- 成果に応じて給与を上げたい人:基本的に年功序列型の給与体系であり、個人の成果が直接的に給料へ反映される仕組みにはなっていません。成果主義志向の強い方には、物足りなさを感じやすい環境です。
- 副業・起業志向が強い人:国家公務員法・地方公務員法により、公務員は原則として副業が禁止されています。ビジネスの幅を広げたい、将来は独立したいという方には大きな制約となります。
入職後に後悔しやすいポイント
公務員に就職・転職した後で「こんなはずじゃなかった」と感じる方が挙げるポイントを、正直にお伝えします。知っておくことで、ギャップを減らせます。
入職後に後悔しやすいポイント
- 若いうちの手取りの低さ:20代前半の手取りは15〜16万円台になることが多く、同世代の民間勤務の友人との給与差を感じやすい時期があります。この感覚は、ある意味では避けられないものです。
- 異動の多さ・希望が通らない配属:3〜5年ごとの定期異動は公務員の宿命ともいえますが、「せっかく専門性を積んだのに、また全然違う部署に」という声は少なくありません。
- 年功序列の息苦しさ:どれだけ仕事ができても、若いうちは評価が給与に直結しにくい構造です。「上が詰まっていてポストが空かない」という状況も、大規模な自治体では起きやすいと言われています。
- 職場の人間関係からの逃げ場のなさ:公務員は「辞めたら退職金・年金面で損する」という意識が働きやすく、人間関係に問題があっても職場にとどまり続けることになりやすい側面があります。


























それでも高卒公務員が根強く人気な理由
これだけデメリットをお伝えしても、この職業の人気が衰えない理由は明確にあります。
高卒公務員が根強く人気な理由
- リストラ・倒産リスクがほぼゼロ:法律(国家公務員法・地方公務員法)に基づく身分保障があり、よほどの懲戒事由がない限り解雇されることはありません。
- 福利厚生の手厚さ:共済組合による医療給付・年金など、民間の社会保険に比べて手厚い保障があります。育児休業・介護休暇の取得率も民間より高い傾向にあると言われています。
- 老後の安定感:共済年金と退職金の組み合わせにより、老後の収入基盤が民間より安定しやすい構造です。人事院「退職手当の支給状況」によると、勤続35年以上の場合の退職手当平均は2,000万円超のケースも報告されています。
- 結婚・生活設計上の安心感:住宅ローン審査でも安定した収入・雇用が評価される傾向があり、ライフプラン全体を見渡したときの安心感は大きいと言われています。


























【主な出典】
・人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査報告書」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r05gaiyou.html
・人事院「退職手当の支給状況」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/taishoku/taishokuindex.html
・国家公務員法第103条・地方公務員法第38条(副業制限)
・国家公務員法第75条・地方公務員法第27条(身分保障)
高卒公務員の年収・待遇に関するよくある質問(FAQ)
「結局、どれくらい稼げるの?」「昇給は本当に続くの?」——ここまで読んでくださった方の中にも、まだ気になる疑問が残っているかもしれません。この章では、よく寄せられる質問に、できるだけ率直にお答えします。
高卒公務員の年収は最終的にいくらくらい?
職種・昇任状況によって異なりますが、定年前のピーク年収は概ね500〜700万円台が目安とされています。
人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査」によると、行政職(一)の50代職員の平均給与月額は約42〜46万円前後。ボーナス(4.50ヶ月分)を加えると、年収ベースでは約550〜650万円に達するケースが多いと言われています。
係長・課長補佐まで昇任できた場合と主任止まりでは、定年前の給与水準に100〜200万円程度の差が生じることもあります。警察官・消防士などの公安職では、各種手当の影響で行政職より高い到達ラインになるケースも珍しくないと言われています。


























高卒だと昇給は止まる?
定期昇給は定年まで続きますが、昇任が止まると昇給ペースは緩やかになります。
公務員の給与は「俸給表」上の号給が毎年1号給ずつ上がる定期昇給(号給昇給)が基本です(人事院「給与法の概要」)。原則として勤務成績が標準以上であれば継続され、定年まで完全に止まることはありません。
ただし、俸給表には上限(最高号給)が設定されており、長年同じ職位にとどまり続けると「号給頭打ち」の状態になります。これを避けるためにも、昇任試験への挑戦や能力評価での高評価獲得が、給料を伸ばすうえで重要です。
公務員は副業できる?資産運用はどうなる?
営利目的の副業は原則禁止ですが、NISAなどの資産運用は副業に該当しません。
国家公務員法第103条・第104条、地方公務員法第38条により、公務員は営利目的の副業(アルバイト・フリーランス・自営業など)が原則禁止されています。
副業規制の対象外となるもの
- 株式・投資信託・NISAなどの資産運用(自己資金の範囲内)
- 不動産投資(一定の規模・条件を満たす場合)
- 執筆・講演等(任命権者の許可を得た場合)


























女性の高卒公務員でも長く安定して働ける?
育休・復職制度の充実度は民間トップクラス水準で、長期就業との相性は非常に良いです。
内閣人事局「国家公務員の育児休業取得状況(令和4年度)」によると、国家公務員の女性育児休業取得率は約98%と、民間平均(厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」:約80%)を大幅に上回っています。
育休中も共済組合からの給付があり、産前産後の収入保障が手厚い点も特徴です。「結婚・出産後もキャリアを続けたい」という女性にとって、非常に心強い選択肢と言えます。


























公務員試験は高卒でも合格できる?難易度と対策
自治体・職種によって倍率は大きく異なりますが、対策次第で十分合格できます。
| 区分 | 競争倍率の目安(令和5年度) |
|---|---|
| 国家公務員一般職(高卒程度) | 約3〜5倍(人事院「令和5年度採用試験実施状況」) |
| 地方公務員(都道府県・市区町村) | 約3〜10倍(自治体により大きく差あり) |
| 警察官・消防士 | 約2〜5倍(地域・年度によって変動) |
地方の市町村や人手不足が深刻な自治体では倍率が2倍を下回るケースもあります。対策は数的処理・文章理解などの教養試験が中心となり、市販の参考書や通信講座でも十分対応可能です。まず受けたい自治体の過去問・倍率・試験科目を調べることから始めてみてください。


























【主な出典】
・人事院「令和5年度 国家公務員給与等実態調査報告書」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r05gaiyou.html
・人事院「令和5年度 採用試験実施状況」https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo.html
・内閣人事局「国家公務員の育児休業取得状況(令和4年度)」https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/育休取得状況.html
・厚生労働省「令和4年度 雇用均等基本調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-r04.html
まとめ|高卒公務員は「低賃金」ではなく”戦略次第で安定高収入を狙える”
ここまで読んでいただいた方には、もうお分かりいただけたのではないでしょうか。「高卒公務員=安いけど安定」という単純なイメージは、実態とはかなりかけ離れています。
初任給・手取りだけ見ると、高くはない 高卒公務員の初任給は約185,200円(人事院「令和6年度 初任給の改定状況」)。手取りにすると15〜16万円台というのが現実で、最初は物足りなく感じる方もいるかもしれません。これは事実として、正直に受け止めておく必要があります。
しかし、定期昇給・手当・退職金まで含めると”強い” ボーナス(年間4.50ヶ月分)・各種手当・退職金(勤続35年以上で2,000万円超のケースも)・共済年金——これらをトータルで見たとき、長期的な経済的安定という観点では、民間の高卒就職と比べて優位に立ちやすい構造があります。
「自治体選び」「職種選び」「昇任戦略」の3つで、生涯賃金は大きく変わる 地域手当だけで年収が年間40〜80万円変わり、35年で換算すれば生涯に数千万円単位の差が生まれます。「公務員だから何もしなくていい」ではなく、「公務員だからこそ戦略が効く」と考えることが重要です。
高卒か大卒かより、”どうキャリアを積むか”が本質 初任給差は月約4万円。確かにスタートラインは違います。でも、昇進スピード・手当の活用・資産形成の有無によって、30代・40代以降の豊かさは学歴だけでは決まりません。キャリアの質を決めるのは、学歴ではなく戦略と行動です。


























最後に、もっとも大切なことをお伝えします。
「将来どんな生活をしたいか」から逆算して、進路を選ぶこと。
「なんとなく安定してそうだから」ではなく、10年後・20年後の自分の姿を具体的にイメージしたうえで、このキャリアが本当に自分に合っているかを判断してください。
地元で家族と穏やかに暮らしたいなら、地方公務員は強力な選択肢です。若いうちにガンガン稼ぎたいなら、正直向いていないかもしれません。給与の高さだけでなく、「何のために働くか」という軸を持つことが、後悔しないキャリアの土台になります。
この記事が、あなたの「次の一歩」を踏み出すための小さな後押しになれたなら、とても嬉しいです。


























【主な出典】
・人事院「令和6年度 初任給の改定状況」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/r06gaiyou.html
・人事院「令和6年 人事院勧告(給与関係)」https://www.jinji.go.jp/kanko/kanko.html
・人事院「退職手当の支給状況」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/taishoku/taishokuindex.html
・人事院「地域手当の支給割合(令和6年度)」https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/chiiki/chiikiichiran.html

